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商社業界の研究

商社業界は取引の仲介を行う潤滑油的業界

商社には、総合商社と専門商社、2種類の商社があります。いずれの商社も簡単に言ってしまえば、商品を売りたい企業と、商品を買いたいお客さまを繋げる、サポートをする業界のことです。

例えば、特定の商品やサービスを多くのお客さまに売りたい企業から依頼を受け、物流ネットワークの確保、チャンネル開拓に至るまで、有りとあらゆる“繋ぐ”仕事を行います。
反対に、お客さまから依頼を受けて、お客様が望む商品を取り扱う企業を探し、企業から買い付けて商品をお届けするという仕事も行うのです。
正に、企業とお客さまの希望を叶える、架け橋としての役割を担っているのが、商社業界の特徴と言えるでしょう。

総合商社、専門商社共にこの流れは変わらず、総合商社は幅広い分野で、専門商社は特定のアイテムに絞って、営業を行います。それぞれに強みがあり、ニーズに合わせた仕事を行うことで、着実にクライアントを増やしていくことが求められるでしょう。

総合商社、専門商社、それぞれの近年の取り組み

総合商社と専門商社は、仕事内容はほぼ一緒で、業種は全く同じではありますが、課題となっている部分が根本的に異なり、取り組みの内容も全く異なります。
例えば総合商社の場合は、幅広い分野の商品を取り扱うからこそ、時代の流れを読み、時代に合わせた商品展開が出来るように、敏感になる事が課題です。
取扱い商品をより見やすくお客さまにアピール出来るように、事業ポートフォリオの組み替えを行うという総合商社も多く、安定性を心がけている傾向にあります。

反対に専門商社の場合、国内市場は大きな成長が見込めないと考えてる企業が多く、今後の発展、ひいては今後の業界の安定の為にも、海外進出をするべきと、準備をしている企業が少なくありません。
専門商社の場合は特に、他企業と差をつけ、売り上げ拡大を目指す傾向にあり、海外進出、海外支社を作る企業が少なくありません。
生き残りをかけているからこそ、新しい事に積極的にチャレンジをするという専門業者が多く、今後業界全体で、グローバル化が進んでいく兆しがあるでしょう。

このように、同じ商社でも総合商社がは安定を、専門商社は発展を求める傾向にあり、それぞれ求める人材が大きく異なります。勿論企業によっても考え方が異なる場合が多いため、業界全体を見るのではなく、1つ1つの企業を分析する能力が求められるでしょう。
ですが、専門商社の場合は、現状全体的に海外進出が進んでいますので、言語能力に特化している人材が求められていることも事実です。