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面接

理系特有の技術面接について

研究職には欠かせない、技術面接とは?

研究職として働く際に、技術系の分野の場合は特に、面接の段階で、技術面接という面接が行なわれる事が多いでしょう。
その名の通り、技術に関してどの程度の知識や、技術力を持っているのか判断する為の面接で、技術に関する深い質問、今までの研究内容が、事細かく聞かれるでしょう。

技術系の研究職の仕事は、1にも2にも、毎日研究に次ぐ研究が行われますので、研究に関する基本的な知識を始め、情熱や熱意がないと、仕事として成り立ちません。
技術面接においては、そうした適正の部分もチェックをされるので、いかに研究に対する熱意を伝えられるか、どんなテーマで研究をしてきたのか、この研究がどんな役に立つのかなど、一研究者の端くれとして、面接官に伝える必要があります。

とはいえ、技術面接は、就活対策でも行われることが少なく、技術部門の管理者を始め、トップクラスの方が数人同席する事も多く、通常の面接よりも緊張しやすい点が特徴です。せっかくの面接を無駄にしないためにも、技術面接を受ける可能性がある場合は、事前準備をして臨みましょう。

技術力と問題解決能力が重要なポイント

研究職としてまず必要となる能力が、技術力に、問題解決能力です。特定の分野の実務経験を始め、仕事で即戦力となる技術力を持っているかどうか、現状どんなことができるのかを把握するために、様々な質問が行なわれて行きます。
嘘をついてもすぐにバレますので、出来ない事は出来ないと正直に答えると共に、出来る事であれば、どの程度出来るのか、今までどんな経験があるのかなど、詳しく説明しましょう。

また、何かあったときに冷静に対応し、問題解決に努める、問題解決能力があるかどうかも、基本的なスキルとして判断されます。
研究は一筋縄でいかないことが多く、何かあったときに立ち止まってしまうようでは、技術職、研究職は勤まりません。どうしてその事態が起ったのか、どうすればその事態を解決出来るのかを考え実行に移せる人こそ、研究職にふさわしいと考えられています。だからこそ、問題解決能力を測るために様々な質問が行われるでしょう。

研究の話をした際に、研究を重ねた時にどんな対策をしたのかなどが具体的に聞かれる事も多いため、具体的な研究内容は勿論、どんな結果が出たので、こうしてみようと思い、こうした、と言うような、プロセスを丁寧に語れるようにすることが重要です。プロセスを分かるように伝えることで、問題解決能力がどの程度あるのか、面接官側が判断をしやすいと言えるでしょう。
失敗をしたことを伝えるのは恥ずかしいと思うかもしれませんが、上手くいった事ばかり伝えてしまうと、問題にぶち当たったことがない人と勘違いされ、問題解決能力の有無を疑問視される可能性があります。

コミュニケーション能力が無いと確実にアウト

研究職において、実は最も重要なスキルと言えるのが、コミュニケーション能力です。一人黙々と研究を重ねているイメージが強いかも知れませんが、研究職では、自分が研究した成果を周囲に伝える、どんな効果があって、どんなことに伝えるのか、キチンと伝える能力が求められます。

ましてや、研究職を仕事として行う場合、仕事相手は一般の方を対象とすることがほとんどです。一般の方と適切なコミュニケーションを取り、ニーズに合わせて説明を出来るようにならないと、一人前の研究者とは言えないでしょう。だからこそ、技術面接では、このコミュニケーション能力の判断も問われます。

コミュニケーション能力の有無を判断するポイントは、質問への答え方で分かる傾向にありますので、出来るだけわかりやすく、丁寧に離す事を心がけましょう。また、親しみやすさを感じて貰えるように、落ち着いて、表情も明るくにこやかに話すことが大切です。

トータルで判断される技術面接

会議室
技術面接ではこのように、3つの能力の有無、どの程度能力があるかを判断するべく、様々な質問が行なわれて行きます。いずれの質問にもスムーズに答えられるように、想定できる質問の答えを、事前に考えておきましょう。

まず、研究に関してプロセスまでしっかりまとめ、研究に関して聞かれた時に、初めての人が聞いてもわかりやすく伝えることを心がけて下さい。
自分はどんな研究を行っていて、具体的にどんな方法を行ったのか、この方法は失敗だったので次にこれを試した、実験が成功し、こんな成果を得られたと言うポイントを具体的に考えておくことで、落ち着いて答えられます。
また、どうしてその研究をしようと思ったのか、研究に関するきっかけも思い出すことが大切です。人間性を判断される1つのポイントとなります。