1. >>
  2. >>
  3. 就活を成功させるための面接対策のポイント
面接対策

就活を成功させるための面接対策のポイント

どうして面接対策が重要なのか

面接とは求職者と企業の担当者が、質疑応答や意思確認、求職者の性格や職務に対する意欲や適正、能力の確認を行うために実施されるものです。
対面での面接がほとんどですが、昨今の事情によりオンライン上で行う面接も増えてきました。

企業が求める人材は企業ごとに異なるものの、就活生の面接で求められることは一定の傾向があります。
それは、就活生は社会人経験がないので、どの企業に入社するにしても、いきなり即戦力となれるわけではありません。まずは自社の仕事で活躍できるようになるため、教育する必要があるからです。
そのため、どの企業も面接では、自社の仕事で活躍するために必要な強み以外に、まず自社の社員として受け入れられるのに不可欠な基礎的な能力が求められます。
この基礎的な能力というのはどのような企業でも大きく変わらないため、新卒の面接ではかなり似通ったような傾向になるのです。

だからこそ、限られた時間で就活生は面接官に自分をアピールしなければなりません。
中には素の自分を伝えるために必要ないと考える人もいますが、就活において面接対策は非常に重要です。
いざ本番を迎えると緊張から頭が真っ白になり、うまく話せなかったり、話がまとまらなかったりと結果が伴わないことも。とくに初めての面接は、十分にアピールできずに終わってしまうことは珍しくありません。
ズルズルと引きずって就活が長引く可能性もあります。
そのため、事前の対策が必要不可欠です。聞かれそうな質問に対して準備しておくことや面接の流れやマナーを把握しておけば、落ち着いて本番に挑めるでしょう。
本記事では就活を成功させるための面接対策について解説していきます。

一般的な面接の流れ

面接対策を行う前に基本的な面接の流れを押さえておきましょう。企業によって多少異なりますが、流れは概ね共通しています。

訪問・受付

事前準備は前日のうちに終わらせておきましょう。具体的にはエントリーシートや履歴書のコピー、面接会場への地図など用意しておきます。
また、当日の経路や電車の時間も調べておきましょう。
自分のエントリーシートに目を通しておき、話す内容や逆質問を整理しておくとスムーズに面接を受けられます。
当日は面接会場へ訪問し受付します。会場に到着したら、受付で自分の大学名や氏名を名乗り、面接に着た旨を伝えてください。
時間に余裕を持ち出発し、企業からの指定がない限り、面接開始の10~15分以内に到着しておくと安心です。
電車遅延などで遅刻しそうな場合は、速やかに採用担当者へ電話で連絡しましょう。
不安だからといってあまりに早く会場に到着してしまうと、企業側の準備が整っておらず返って迷惑をかけてしまいます。予定より早く到着しそうな場合は周辺で時間を潰すといいでしょう。

入室

入室は第一印象の決め手になります。猫背にならないように立ち姿勢から整えることがポイントです。
入室から着席までの挨拶は、部屋の広さにあわせて明るく大きな声で。
お辞儀は挨拶しながら行う同時礼と挨拶とお辞儀を分ける分離礼があります。厳密な決まりはありませんが、挨拶とお辞儀を分けたほうが慌てずにすむでしょう。
その際は、一般的に挨拶が先、お辞儀が後になります。
入室後にドアを閉める際も、急がず慌てずに。あとは面接官の指示に従い、荷物を置く、いすに座る、簡単な自己紹介をするなど対応していきます。

面接

面接では「人となり」や「入社後にどのような仕事ぶりを発揮してくれるのか」を見られます。
発言内容だけではなく、立ち振る舞いや話し方にも気を配りましょう。
着席時の姿勢は、背もたれによりかからずに腰かけると背筋が伸ばしやすくなります。足は揃えて座ることが好ましいです。
手は膝の上に置き、あごを軽く引いて、笑顔で面接官の目を見て応答しましょう。
面接が長引くと姿勢が崩れたり、無意識に楽な姿勢をとったりするかもしれません。面接官からどう見られているか常に意識しましょう。

退室

面接が終了したら退室しますが、去り際まで気を抜かないことが大切です。
面接後は面接官の顔を見て、自分のために時間を割いて面接してくれたという気持ちで挨拶します。
面接会場内だけではなく、周辺の店や公共交通機関でも常に見られているという意識を持ち、足早に帰宅しましょう。

面接の対策

面接には集団面接と個人面接があります。どちらの面接形式でもしっかり自分のことを伝えられるようにしましょう。

集団面接

集団面接では全員に同じ質問を投げかける特徴があります。他の面接者に流されず、自分なりの意見を発言することが大切です。
集団面接では同じ質問に対し、応募者が順番に答えるため、一人の持ち時間は少なくなります。質問の回答については短く簡潔にまとめておきましょう。
もし、他の面接者と回答がかぶってしまった場合でも堂々と発言してください。「既に出ている意見と同じですが・・・」という前置きも必要ありません。

個人面接

個人面接では会話の流れで質問される傾向にあるため、受け応えやコミュニケーション能力が重要になります。
深堀して質問されることが多いため、自己分析は徹底して行いましょう。

就活質問の頻出質問

就活の頻出質問について解説しますので参考にしてください。

「自己紹介をしてください」

「自己紹介をしてください」は面接の最初に聞かれる質問です。質問の意図としては深い意味はないのですが、挨拶がしっかりできるか、コミュニケーションのきっかけをつくる能力があるのかを見られます。
回答については自己PRとは別の準備をしておきましょう。スキルや強みのアピールではなく、あくまで自己紹介です。「学校名と名前」「大学で学んだことや学業以外の活動」「お礼の言葉」の順に簡潔にまとめるのがポイントです。

「自己PRをしてください」

面接官の質問の意図は就活生の能力やスキル、強みを探るためです。自己PRの内容が自社にマッチしているかを判断します。面接官がイメージできるように具体的な内容で伝えましょう。
ポイントは、自己PRは一つに絞ることです。複数の強みを並べると何を伝えたいのかがブレてしまいます。自分の強みが企業にどう活かせるのかをアピールしてください。

「強みを教えてください」

「強みを教えてください」は自己PRとほぼ同じと考えていいですが、違いを挙げると自己PRが、どのような点で企業に貢献できるか考えているかの回答を求めているもので「強みを教えてください」は自分の考える自分の強みになります。

「就活の軸を教えてください」

学生の価値観を確認するための質問です。この質問の意図は企業と価値観があっているか、意欲を知るためのものです。企業と価値観があっていなければミスマッチとなり、避けたいところでもあります。
回答は、この企業に入社することで自分の目標が達成できるなど、同じ目標や価値観があるとアピールするのがポイントです。

「志望動機を教えてください」

どの企業でもよく質問されます。この企業に入社したいと思ったきっかけや、入社後どのようなキャリアを積んでいきたいのかを確認する意図があります。
そのため、回答は入社を考えたきっかけはもちろん、どうして他の企業や業界ではダメなのかという理由も盛り込みましょう。
内容に根拠を持たせるために、エピソードも添えて伝えるのがポイントです。エピソードを添えることで、他の就活生とかぶりがちな志望動機にオリジナリティを見せられます。

「学生時代に頑張ったことを教えてください」

いわゆる「ガクチカ」です。学生時代に頑張ったことから就活生の問題解決力や説得力などを知り、自社に見合う人材であるか見極める質問です。
回答はまず端的に何に力を入れたのか伝えます。その上で、その活動を利用した理由、苦労したこと、苦労をどう乗り越えたか、経験を通して学んだことなどを盛り込むのがポイントです。

「長所・短所を教えてください」

この質問は自己分析ができているかどうかを確認するための質問です。自己分析によって、長所は企業に対してどのように活かしていくのかを見られ、短所は自分の課題を把握できているのかが見られます。
長所と短所は表裏一体です。そのため長所と短所は関連性の高いものを準備するのがポイントになります。

「入社後したいことを教えてください」

入社後のビジョンを確認するための質問です。自社に就活生が描く将来像を叶える環境があるかを確認し採用後のミスマッチを防ぐ意図があります。
また、就活生が企業や業界をどれだけ研究しているか、入社後働くイメージができているかを確認し、自分にあっている会社に応募してきているかも見ています。
回答はどのように事業や業務にかかわりたいのかを伝えるのがポイントです。

「他社の選考状況を教えてください」

聞かれる可能性のある質問です。この質問は自社に入社する可能性を探るため、または他社の評価を知るための質問です。
他社の選考状況を確認し、自社にはどのくらいの志望度があるのか測ります。企業としても内定を出すからには入社してもらいたいと考えます。
回答は具体的に就職をしてからの目標を伝えたうえで、他にどのような企業を受けているのか回答してください。選考状況も織り込むといいでしょう。

「最後に何か質問はありますか?」

いわゆる逆質問で、就活生がどのくらい熱意があるのか、企業をどれだけ研究しているのかを知るための質問です。また、コミュニケーション能力や質問力も見られているので、しっかり準備しておきましょう。
とはいっても、本当に何も疑問がなければ「特にありません」と回答しても問題ありませんが、せっかく質問できるチャンスなので、準備しておきたいところです。

終わりに

本記事では、就活を成功させるために必要な面接対策について紹介しました。
採用企業についての情報収集や自己分析、頻出質問の回答の準備、面接前の持ち物の確認など、面接に臨むための準備は慎重に行うことが大切です。
また、面接当日のマナーや心構えにも配慮し、自信を持って面接に臨んでください。
就活の道は険しいですが、準備をしっかり行い、一歩ずつ着実に進んでいけば、必ず成功への道が開けてくることでしょう。